はじめに
「香りをもっと手軽に」、そんな願いを叶えるのがアロマスプレー。
シュッとひと吹きで空間や布小物を心地よい香りに整えられ、持ち歩きにも便利です。ここではメリット/安全な作り方/容器の選び方/人気レシピまで、実用一点張りでまとめます。
▶︎ アロマオイルの基本の「き」👇


アロマスプレーのメリット
- 使う場所を選ばない:部屋・寝具・玄関・ワークスペース・車内(※火気無し&換気できる時)などにサッと使える。
- 香りの切り替えが速い:噴霧して数分で空気感が変わる。気分転換や来客前の整えに◎。
- コストコスパが良い:少量の精油で何度も使える。香りが合わなければレシピを微調整して使い切りやすい。
- 残り香が軽い:ディフューザーよりも残り香が控えめ。オフィスや共有空間でも配慮しやすい。
- 衛生面のケアにも:ティートリーやユーカリ等の清涼系を選べば、空気をリフレッシュしたい時の味方に。

容器は「遮光ガラス」一択(理由つき)
- 遮光ガラス(琥珀色・濃紺):紫外線から精油を守り、劣化と酸化を抑える。アルコールにも強く長持ち。
- プラスチックは原則NG:精油やアルコールで軟化・変形・溶出の恐れ。どうしても使う場合は、アルコール非使用&短期使い切りでも自己責任で。
- スプレーヘッドは霧が細かいものを。金属部品はアルコールで錆びることがあるため樹脂製ノズルが安心。

基本レシピと作り方(50ml)
濃度の目安:ルーム・リネン用途で1〜2%(初めては1%推奨)
- 無水エタノール:5ml
- 精油:5〜10滴(合計)
- 精製水:45ml
手順
- ボトルに無水エタノールを入れる。
- 精油を滴下し、よく振って完全に馴染ませる。
- 精製水を静かに注ぎ、再度よく振る。
- ラベルにレシピと作成日を記入。使用前は毎回よく振ってから。
アルコールが苦手な方:無水エタノールを省いても作れますが、分離しやすく保存短縮(1〜2週間)。毎回しっかり振って少量ずつ作りましょう。
容量別のざっくり換算
- 30ml:エタノール3ml/精油3〜6滴/精製水27ml
- 100ml:エタノール10ml/精油10〜20滴/精製水90ml

使用時の注意(安全最優先)
- 火気厳禁:精油とアルコールは引火性あり。ガスコンロ・ストーブ・キャンドルなど火のそばでは絶対に噴霧しない。車内放置もNG。
- 顔・肌・目に直接噴霧しない:リネン・空間専用として使う。ボディに使うなら配合や精油選定が別ルール。
- 色移りテスト:シルク・革・白生地はシミの原因に。目立たない所で試す。
- 換気:閉め切った小空間では少量から。乳幼児・高齢者・ペットがいる部屋では特に慎重に。
- 柑橘精油の光毒性:レモンやライム等の圧搾柑橘は皮膚用で注意が必要(今回はリネン用途推奨)。
- 子ども・妊娠中・持病:使用の可否や精油選びはまず専門家へ。特に12歳以下の近くでの使用は低濃度・最小量で。

シーン別おすすめ使い方&ブレンド
1) リネンスプレー(就寝前)
目的:落ち着いた寝室づくり
- ラベンダー3
- オレンジスイート2
- ゼラニウム1
枕カバーの少し離れた場所に1〜2プッシュ。香りが強すぎると逆効果なので控えめに。
2) ルームスプレー(気分転換・来客前)
目的:空気感のリフレッシュ
- レモン3
- ユーカリ2
- ティートリー1
玄関・リビング・ワークスペースに。作業前のONスイッチにも。
3) 集中ブレンド(仕事・勉強)
- ローズマリー3
- レモン2
- ペパーミント1
※ペパーミントは刺激が強め。噴霧量は少なめ&目に入らない距離で。
4) すっきりデオドラント(靴箱・布小物)
- ティートリー3
- レモングラス2
- ラベンダー1
収納前の布・シューズの内側に軽く。色物はテスト必須。
5) バス・トイレの清潔感アップ
- ユーカリ3
- ラベンダー2
- レモン1
使用後に上方へ1〜2プッシュで残り香が軽い清潔感。
6) マスクの外側用(ごく少量)
- ティートリー2
- レモン1
- ラベンダー1
外側の端に1プッシュ→完全に乾いてから着用。子ども・敏感肌は控える/屋外限定がおすすめ。
7) 虫よけスプレー(衣類・網戸・レジャー用品用)
- シトロネラ3
- レモングラス2
- ユーカリレモン1
- ラベンダー1
肌ではなく衣類・帽子・アウトドアギアに。小さめボトルで持ち歩き、こまめに使うと実感しやすい。
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よくあるトラブルと対処
- 白く濁った:精油とアルコール・水が混ざって乳化しているだけ。品質劣化ではないことが多い。よく振って使う。
- 香りが弱い:滴数を上げる前に噴霧回数を増やす/噴霧する位置を見直す。
- においが変:使用を中止。作成から1〜2か月超・高温保管・直射日光などが原因。
- 噴霧が出ない:ノズル詰まり。アルコールで洗浄するか交換。
保存と衛生管理
- 直射日光・高温多湿を避け冷暗所へ。
- アルコール入りは1〜2か月、アルコール無しは1〜2週間で使い切り。
- ボトルは毎回洗浄・乾燥。残液継ぎ足しは劣化の元。
- ラベルで配合・作成日を明記しておくと管理が楽。
目的別の精油選びメモ
- リラックス:ラベンダー/ベルガモット/ゼラニウム
- リフレッシュ:レモン/グレープフルーツ/ペパーミント
- 空気をすっきり:ユーカリ/ティートリー/レモングラス
- 上品なおもてなし:オレンジスイート+ラベンダー+フランキンセンス
まとめ
アロマスプレーは、遮光ガラス容器+基本レシピ(1〜2%)+安全ルールを守れば、毎日気持ちよく使える最強の香りツール。シーンに合わせてレシピを少しずつ変えるだけで、暮らしの“空気”は想像以上に整います。
まずは小さく作って、あなたの定番ブレンドを見つけてみてください。
▶︎ 夜のセルフケアをもっと深めたいなら、お風呂で香りを楽しむのも◎


