- 更年期の「眠れない夜」に、神経の疲れが関係している理由
- 香りが“眠りスイッチ”として自律神経に働く仕組み
- ラベンダー・フランキンセンス・オレンジスイートを使った夜の香りルーティン
- ディフューザーがなくてもできる、香りの取り入れ方とセルフケア
- 眠れない夜を“焦り”から“整える時間”に変える視点

1|眠れない夜は、「神経の疲労」を知らせるサイン
更年期になると、眠りが浅い・夜中に何度も目が覚める──
そんな「眠れない夜」が増える人が少なくありません。
それは体力ではなく、“神経の疲れ”です。
女性ホルモン(エストロゲン)は、自律神経のバランスを調整する働きを担っています。
しかし、分泌が減少すると交感神経(ON)が優位になり、
夜になっても脳が「休んでいい」と認識できなくなります。
眠れない夜は、体が壊れたわけではなく、
「リズムを整える合図」が出ている状態。
だからこそ、“眠ろう”と力むのではなく、
“立て直す準備”を静かに始めていきましょう。

2|香りは「体を眠らせる」よりも「思考を静める」ために使う
アロマを「眠るため」に使うというよりも、
「頭の中のスイッチを静かに切るため」に使う——
これが更年期世代にとっての正しい夜アロマの使い方です。
たとえば、日中の“考える脳”がONのままだと、
夜になっても体は眠る準備ができません。
ここで香りがサポートしてくれるのは、
“思考の緊張”をゆるめて「呼吸を取り戻すこと」。
ラベンダーの鎮静成分リナロールは、神経の過剰反応を抑え、
フランキンセンスは脳の活動をスローダウンさせ、深呼吸を促します。
オレンジスイートは、幸福感ホルモン・セロトニンの分泌を助け、
寝つきを自然に導いてくれる香りです。
香りは眠気をつくる薬ではなく、
“休息の方向へチューニングするためのデザイン”。
▶︎ 香りがどんな仕組みで心を整えるのか」——その背景をもう少し深く知りたい方へ。
更年期の自律神経バランスを整える“香りのメカニズム”を解説しています👇
🌸更年期 アロマ|香りで整える心と体(近日公開予定)

3|夜の香りルーティン|リズムを整える3つのステップ
Step 1|「視覚を休ませる」時間をつくる
眠る1時間前から、スマホやパソコンの画面を少し遠ざけて。
照明はオレンジ系の間接光に。
目からの刺激が減るだけで、副交感神経は自然に動き始めます。

Step 2|香りのバランスを整える
ディフューザーに、
ラベンダー2滴+フランキンセンス1滴+オレンジスイート1滴。
この比率は「鎮静」「呼吸」「幸福感」をバランスよくサポート。
部屋に満ちる香りを深呼吸で吸い込み、
吐く息とともに「今日の思考」を手放すように。

Step 3|“眠る準備”ではなく、“呼吸を整える”に意識を向ける
眠れない夜ほど、「寝なきゃ」と思わず、
呼吸のリズムに意識を戻していきましょう。
3秒吸って、6秒吐く。
吐く息が長くなるほど、副交感神経はゆっくりと優位に切り替わります。
▶︎ 更年期だけでなく、PMSや感情のゆらぎにも寄り添う“ホルモンと香り”の関係を紹介。
夜の整え方をさらに深めたい方に👇


4|夜におすすめのブレンドと成分の特徴
| 精油 | 主な成分 | 働き | 心への印象 |
|---|---|---|---|
| ラベンダー | リナロール・酢酸リナリル | 神経の緊張を鎮める/血圧を安定 | 穏やかで温もりのある香り |
| フランキンセンス | α-ピネン・リモネン | 呼吸を深くする/不安を軽減 | 神聖で静かな落ち着き |
| オレンジスイート | リモネン | 幸福感を高める/消化器を緩める | 明るくやさしい甘さ |
💡 AstroFemina’s point
“香りを吸い込む”のではなく、“香りを通して呼吸を感じる”。
この違いが、眠りの深さを変えていきます。

5|「眠れない夜」にできる小さなセルフケア
眠れないときこそ、香りを生活の中に“しのばせる”工夫を。
- 枕元にアロマストーンを置く
- コットンに精油を垂らし、胸の近くに置く
- バスソルトにラベンダーを混ぜて入浴する
どれも「眠ろう」と力むのではなく、
“夜のリズムを静かに戻す”行為です。
▶︎ 眠れない夜ほど、「がんばりモード」が続いている証拠。
香りで心を“休む方向”へ切り替える夜時間の整え方を紹介しています👇


6|よくある質問(FAQ)
Q1:香りを毎日使っても慣れてしまいませんか?
香りの種類を少しずつ変えることで、脳のリラックス反応が持続します。
週ごとにラベンダー→オレンジ→ゼラニウムなど、テーマを変えるのもおすすめ。
Q2:眠れない夜に避けたほうがいい香りは?
ミント系やローズマリーなど“覚醒系”の香りは、夜には不向きです。
リラックスよりも集中に働くため、朝の香りに使いましょう。
Q3:ディフューザーがない場合は?
ハンカチやコットンに1滴垂らして深呼吸でOK。
“特別な準備がいらない”のが夜アロマの魅力です。

7|まとめ|眠れない夜は、“自分を整える夜”に変えていく
眠れない夜は、焦るのではなく、
「呼吸を取り戻す夜」にしていきましょう。
香りで副交感神経を整え、思考を静める。
それだけで、翌朝の目覚めが少し軽くなる。
夜の香りは、“頑張るため”ではなく、“休むため”の味方です。
香りで整える夜は、未来のわたしを立て直す時間。

あわせて読みたい|香りで整える朝と夜のリズム
1️⃣ アロマで朝を迎える準備|眠る前の香りが“翌朝のリズム”を変える理由
夜に整えた香りは、翌朝の軽やかな目覚めをつくります。
ラベンダーやオレンジスイートを使った“夜→朝のリズム整え法”を紹介。

2️⃣ 女性ホルモンと腸を整える夜のハーブティー習慣|更年期・PMSにおすすめのブレンド
香りと同じように、ハーブも心とホルモンをやさしく整えます。
夜に飲むだけでリズムが戻る“体の内側の整え方”を紹介。

3️⃣ 香りで整える朝のマインドセット|1日の集中力を高めるブレンドと習慣
朝に使う香りは、夜のリズムを引き継ぎながら思考をクリアに整えてくれます。
更年期世代におすすめの“朝の香りスイッチ”を紹介。

