更年期のホルモンバランスを整える香りとハーブ|心と体をやさしく整える夜のケア

ベッドサイドに置かれたハーブティーと精油瓶 女性の手がハーブをティーポットに入れる瞬間 落ち着いた夜の照明、温もりのある色味

40代を過ぎると、体も心もこれまでのリズムが少しずつ変化していきます。

ホルモンの波がゆらぐことで、「気分の波」「眠りの浅さ」「体温変化」など、
小さな不調を感じやすくなる時期。

そんな時こそ、香りとハーブの力がやさしく寄り添ってくれます。

今回は、香りがホルモンに届くまでのしくみと、
内側からサポートするハーブの整え方を紹介します。

この記事を読んでわかること
  • 更年期にホルモンバランスが乱れる理由
  • 香りがホルモン分泌に作用するメカニズム
  • 女性リズムを整える代表的な精油とハーブ
  • 「香り+ハーブ」で整える夜のセルフケア方法
ベッドサイドに置かれたハーブティーと精油瓶

女性の手がハーブをティーポットに入れる瞬間

落ち着いた夜の照明、温もりのある色味
目次

1. ホルモンの波が変わるとき、心と体に何が起こるのか

女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)は、心身のバランスを司る大切なホルモン。
40代後半から分泌が減少し、脳がその変化に対応しきれず「自律神経の乱れ」を引き起こします。

  • 眠れない
  • イライラしやすい
  • 顔がほてる、冷える
  • 何もしていないのに疲れる

これらは“更年期のサイン”であり、体の自然な変化です。
つまり、「治す」よりも「整える」ことが大切なのです。


アロマの精油と分子図のイメージ|ベッドサイドに置かれたハーブティーと精油瓶

女性の手がハーブをティーポットに入れる瞬間

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2. 香りがホルモンに届くまでのしくみ

▶︎ 更年期に起こる心と体の変化を、香りの視点からやさしく解説。
ホルモンバランスとアロマの関係をもっと深く知りたい方へ👇

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香りの分子は、鼻から吸い込まれると扁桃体(感情)視床下部(ホルモン・自律神経)へ瞬時に届きます。

ここで分泌されるホルモンや神経伝達物質(セロトニン・オキシトシンなど)が、
心と体のバランスを穏やかに整えてくれます。

つまり、「香りを吸い込む=脳に直接信号を送る行為」
ストレスで乱れたホルモン分泌を、香りがやさしく調律してくれるのです。

💡香りは、感情とホルモンをつなぐ“最短ルート”。


深呼吸する女性の横顔の写真|ベッドサイドに置かれたハーブティーと精油瓶

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3. 女性リズムを整える代表的な精油

クラリセージ

女性ホルモン様作用を持つスクラレオールを含む精油。
更年期のゆらぎ、PMS、気分の落ち込みを穏やかに整える。

▶ 夜の芳香浴やアロマバスに2〜3滴がおすすめ。

▶︎ ゼラニウムやベルガモットで、感情の波を静かに整える。
ホルモンのゆらぎによるイライラをやわらげる香りレシピを紹介👇

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クラリーセージの精油瓶とハーブの写真|ベッドサイドに置かれたハーブティーと精油瓶

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ゼラニウム

ホルモン分泌と情緒のバランスをサポート。
ローズに似た香りで「自分を取り戻す感覚」を与えてくれます。

▶ ロールオンアロマやボディオイルにブレンドして、日中の気分ケアにも。

ゼラニウムの精油瓶とゼラニウムの花の写真|ベッドサイドに置かれたハーブティーと精油瓶

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オレンジスイート

副交感神経を優位にし、リラックスと安心を誘う香り。
ホルモン変動で落ち着かない夜に心をやわらげます。

▶ ラベンダーとのブレンドで深い眠りをサポート。

オレンジスィートの精油瓶とオレンジの果実の写真|ベッドサイドに置かれたハーブティーと精油瓶

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フランキンセンス

呼吸を深め、ホルモンリズムの乱れを静かに整える。
「更年期の心のざわつき」に寄り添う香りです。


フランキンセンスの精油瓶とハーブの写真|ベッドサイドに置かれたハーブティーと精油瓶

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4. ホルモンを支えるハーブティー

香りが“脳”を整えるなら、ハーブは“体”を内側から整える役割。

セージ

女性ホルモン様作用を持つ代表的なハーブ。
ホットフラッシュ(ほてり)や寝汗など、更年期特有の症状に。

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レッドクローバー

植物性エストロゲンを含み、ホルモンの減少をやさしく補う。
味にクセが少なく、デイリーケアにも取り入れやすい。

ローズマリー

気分の落ち込みや集中力低下を感じる日に。
血行を促進し、体を温めながらホルモン分泌をサポート。

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カモミール

自律神経の乱れを整え、眠りの質を高める定番ハーブ。
夜のアロマケアと一緒に取り入れると、心がふっと軽くなります。


5. 「香り×ハーブ」で整える夜のセルフケア

▶︎ 眠りの質を高める香りルーティンで、自律神経をリセット。
ラベンダーやフランキンセンスで“深い眠り”をサポートします👇

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1️⃣ 寝る前にディフューザーで香りを焚く
クラリセージ+オレンジスイートを2:1でブレンド。
呼吸が深まり、副交感神経が穏やかに優位になります。

2️⃣ ハーブティーを一杯ゆっくり飲む
セージ+カモミールをブレンド。
体温が上がり、眠りのホルモン「メラトニン」が分泌されやすく。

3️⃣ 照明を落とす・スマホを閉じる
香りとハーブは“静けさ”と一緒に使うと最も効果的。


ベッドサイドに置かれたハーブティーと精油瓶

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よくある質問(FAQ)

Q. ハーブティーとアロマは一緒に使っていいの?
→ もちろんOKです。同時に使うことで、嗅覚と味覚の両方からリラックス効果が高まります。

Q. 精油を飲むのは危険?
→ はい。精油は飲用せず、芳香または外用で使用しましょう。

Q. 香りを感じにくいときは?
→ 呼吸が浅くなっているサイン。まずは深呼吸して、香りをゆっくり吸い込んでみてください。


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まとめ

香りとハーブは、どちらも“自然のホルモンバランスサポーター”。

外側から香りで、内側からハーブで整えることで、
更年期の揺らぎは「やわらかく受け止められるリズム」へと変わります。

夜の静けさに香りを灯し、
体をあたためるハーブを一杯。

それだけで、今日の終わりが少しやさしく整っていきます。

ベッドサイドに置かれたハーブティーと精油瓶

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この記事を書いた人

腸活・更年期ケア・スキンケア・メンタルケアを中心に、40〜60代女性に“無理なく続く具体策”を発信しています。
美容業界18年。医療機関での施術やメディカルアロマ講座、エステ(フェイシャル/ボディ)の現場経験を経て、元サロンオーナー。これまで延べ1万人以上の女性の「整える習慣」をサポートしてきました。
猫と暮らす視点から、アロマは家族(特に猫)への配慮を最優先に、使い方や注意点もやさしく解説。
「今日より明日を、少し軽やかに。」——そんな変化をいっしょに育てていけたら嬉しいです。

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