- 更年期に起こるメンタルの揺らぎとそのメカニズム
- 心の不調を「感情」ではなく「神経の乱れ」として捉える視点
- 香りが心と体のバランスに働きかける仕組み
- メンタルをやわらげる7つの香りと効果的な使い方
- 日々のストレスを整える“5つの香り習慣”ステップ

1|更年期のメンタルは「心の弱さ」ではなく、リズムの変化
更年期に入ると、理由のないイライラや涙、漠然とした不安を感じる人が増えます。
でもそれは「心が弱くなった」わけではありません。
ホルモンの波がゆるやかに変化することで、
脳と神経のバランスが微細に揺れ動く——ただそれだけのこと。
エストロゲンの減少は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやドーパミンの分泌にも影響します。
その結果、思考と感情のリズムがずれやすくなり、
いつも通りの自分でいられない瞬間が増えていくのです。
メンタルを整えるというのは、気持ちを奮い立たせることではなく、
心と神経のテンポを合わせ直すこと。
その調律を助けてくれるのが「香り」です。

2|香りが心を落ち着かせる“科学と感覚”のしくみ
香りを吸い込んだ瞬間、
空気中の分子は嗅神経を通って脳の“情動の中枢”へと届きます。
わずか数呼吸のうちに、
呼吸のリズムや心拍、体温まで変化が起こることがわかっています。
香りは、意識ではなく神経に語りかける言葉。
考えるよりも先に、体が落ち着きを取り戻す。
だからこそ、感情の波を言葉で整えようとするより、
香りを通して“神経を整える”ほうが早いのです。
▶︎ 香りがどうして“心に届く”のかを、もう少し深く知りたい方へ。
更年期の心と体のつながりを科学的に解説し、香りが自律神経に働きかけるメカニズムを詳しく紹介しています👇


3|メンタルをやわらげる7つの香り
香りは、心の状態を「変える」ものではなく、「戻す」もの。
それぞれの香りが、心の特定の場所を静かに整えてくれます。
🌸 ゼラニウム
- 主成分: ゲラニオール、シトロネロール
- 香りの特徴: グリーンフローラルでやさしい甘さ
- 心への作用: 感情の揺れをなめらかに整え、ホルモンの波を穏やかにする。
「頑張りすぎ」を感じたときにふっと力を抜かせてくれる香り。
🌿 クラリセージ
- 主成分: スクラレオール(女性ホルモン様作用)
- 香りの特徴: ナッツとハーブを思わせる落ち着いた香り
- 心への作用: ホルモンバランスを整え、心の緊張をほどく。
プレッシャーが続く時期や、涙もろくなる時期に寄り添う香り。
🌹 ローズ・オットー
- 主成分: シトロネロール、フェニルエチルアルコール
- 香りの特徴: 清らかで高貴、奥行きのあるフローラル
- 心への作用: 自己肯定感を高め、“わたしでいい”という静かな安心感を育てる。
喪失感や孤独を感じる夜に。
🍊 ベルガモット
- 主成分: リモネン、リナリルアセテート
- 香りの特徴: 柑橘の中でも柔らかく光を感じる香り
- 心への作用: 思考の圧をやわらげ、心に明るさを取り戻す。
「もう少し軽く生きたい」と思うときに。
🌺 ネロリ
- 主成分: ネロリドール、リナロール
- 香りの特徴: 繊細で上品、ほんのりビターな花の香り
- 心への作用: 緊張や涙の多い時期に寄り添い、心をやわらかく包み込む。
焦りや不安が押し寄せるときの“静けさのスイッチ”。
💫 フランキンセンス
- 主成分: α-ピネン、リモネン
- 香りの特徴: ウッディで神聖、深呼吸を誘う香り
- 心への作用: 呼吸を深め、思考のざわめきを鎮める。
未来への不安や焦りを手放し、“今ここ”に戻す香り。
🌼 ラベンダー
- 主成分: リナロール、酢酸リナリル
- 香りの特徴: 透明感のあるハーバルフローラル
- 心への作用: 緊張をゆるめ、神経を静かに休ませる。
眠れない夜や、頭の中がいっぱいのときにおすすめ。
▶︎ 香りとハーブを組み合わせると、ホルモンの波にやさしく寄り添えます。
夜のケアにおすすめのハーブブレンドや、心をゆるめる香りの整え方を紹介しています👇


4|香りで整える「心のリズム」5つのステップ
メンタルを整えるには、時間ではなく“意図”で香りを選ぶのがポイントです。
① 不安に押しつぶされそうなとき
→ ネロリ × フランキンセンス
静けさと深呼吸を取り戻すブレンド。
ティッシュに1滴垂らしてゆっくり吸い込むと、胸の重さがすっと軽くなる。
② 前向きな気持ちになりたいとき
→ ベルガモット × ゼラニウム
柑橘の明るさと花のやさしさで心をリフトアップ。
朝の光を感じるタイミングに香らせるのがおすすめ。
③ 感情が揺れて落ち着かないとき
→ クラリセージ × ラベンダー
ホルモンの波に合わせて神経を整えるブレンド。
イライラや涙の波がきたら、香りを吸い込むことで思考のスイッチを切り替える。
④ 自分を取り戻したい夜
→ ローズ × フランキンセンス
深呼吸とともに“わたしに戻る”夜の香り。
スキンケア後、手首に香りをなじませて静かな時間を過ごす。
⑤ 心を休ませたい休日
→ ネロリ × ラベンダー × ベルガモット
思考を止め、体を休ませるためのブレンド。
湯気の立つティーカップのそばで香りを漂わせると、休日の時間が深まります。
▶︎ ストレスを溜め込む前に、香りでリズムを立て直す方法を。
40代以降に増える“心の疲れ”を、呼吸と香りで整えるセルフケア習慣を詳しくまとめています👇


5|香りを使って“心の体力”を取り戻す
香りは、メンタルを強くするためではなく、心の体力を回復させるためのツール。
感情が大きく揺れるときほど、「自分をどうにかしよう」とするよりも、
ただ香りを吸い込み、体を静かに整える時間をもつこと。
その静けさの中で、心の奥にある声が聞こえてきます。
「まだ大丈夫」「焦らなくていい」——
香りはそんな言葉を、あなたの内側から思い出させてくれるのです。
▶︎ 夜の香りが、心をリセットするスイッチになります。
眠る前の“整える呼吸”と“鎮める香り”で、翌朝のメンタルを軽くする習慣を紹介しています👇


💡AstroFemina’s Point
更年期のメンタルケアは、頑張って前向きになることではありません。
呼吸と香りで“戻れる場所”を育てること。
香りが心を調律し、静けさを取り戻す時間こそが、あなたの中の“本当の回復”です。
▶︎ 夜の香りが整うと、朝の呼吸も軽くなります。
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