「アロマを始めたいけれど、精油(エッセンシャルオイル)とアロマオイルって同じものじゃないの?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。実際、店頭やネットショップでは「ラベンダーのアロマオイル」といった表記が多く、どれを選べばよいのか迷ってしまいます。
しかし、エッセンシャルオイルとアロマオイルは全く別物。効果や使い方を理解せずに購入すると「思っていた効果が得られない」「体調に合わない」という失敗につながることもあります。
この記事では、アロマ講師として多くの受講生をサポートしてきた私が、両者の違い・見分け方・初心者が失敗しにくい精油3選をご紹介します。
本記事は一般的な情報です。体質・治療状況には個人差があります。体調不良が続く場合は医療機関へご相談ください。


エッセンシャルオイルとアロマオイルの違い
エッセンシャルオイル(精油)
- 芳香植物から抽出された100%天然のオイル
- 芳香成分が心や体に作用する
- 「リラックス」「快眠」「集中力アップ」など心身のケアに使える
アロマオイル
- 香りを楽しむためのオイル
- 人工香料やアルコール、植物油で希釈されたものが多い
- 芳香浴やルームフレグランスに適しているが、心身ケアには不向き
👉 同じ「ラベンダー」と書かれていても、中身が全く違う場合があります。


ラベルで見分ける3つのチェックポイント
初心者が失敗しないためには、ラベルの情報を必ず確認しましょう。
- 学名の有無
例:「Lavandula angustifolia」と学名が書かれていれば真正ラベンダー。 - 原産国・抽出部位の表記
花から抽出したのか、葉や茎から抽出したのかで成分も効果も変わります。 - 成分分析表(GC/MS分析表)の有無
信頼できるブランドは、主要成分や含有率を公開しています。


生徒さんの体験談:ラベンダーで眠れなかった理由
私の受講生さんに、こんな経験をされた方がいました。
「眠れない夜を何とかしたい」と思い、ウェブで「ラベンダーは快眠に良い」と読んで精油を購入。ところが実際に使ってみても、眠りの改善には全くつながりませんでした。
理由は、ラベンダーの種類にありました。実はラベンダーには成分の違いで4種類があります。
- ラバンジン(清涼感があり掃除や筋肉疲労向き)
- スパイクラベンダー(頭痛・筋肉痛サポートに適する)
- ラベンダーストエカス(呼吸器系のサポートに向く)
- 真正ラベンダー(快眠・リラックス特化)
この中で快眠をサポートできるのは 真正ラベンダーだけ。
しかも、日本では精油が「雑貨扱い」のため、実際に流通している商品の約95%は100%天然精油ではないとも言われています。初心者が本物を入手するのは決して簡単ではないのです。
👉 だからこそ、学名・成分分析表を確認し、目的に合った精油を選ぶことが何より大切です。

初心者でも安心!失敗しにくい精油3選
「どれを選べばいいかわからない…」という初心者さんにおすすめなのは以下の3つです。
- 真正ラベンダー:リラックス・安眠のサポートに
- スイートオレンジ:気分を明るく前向きにしたいときに
- ティートゥリー:抗菌・抗ウイルス作用があり風邪予防にも
この3本があれば、家庭でのセルフケアに幅広く使えます。


アロマオイルを選ぶときのシーン
一方で「アロマオイル」も全く無駄ではありません。
- 掃除や部屋の香り付け
- 芳香剤代わりに手軽に使う
など、香りを楽しむだけならコスパよく使えます。

まとめ
- エッセンシャルオイル=心身のケア用
- アロマオイル=香りを楽しむ用
- 初心者は「真正ラベンダー・オレンジスイート・ティートゥリー」の3本から始めると安心
違いを理解して目的に合わせて使い分けることで、失敗を防ぎ、アロマライフを楽しめます。
参考・出典
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