はじめに|導入|香りで心と体を整えるセルフケア
40代〜50代の女性に訪れる更年期。
不眠、イライラ、ホットフラッシュなど、予測できない心身のゆらぎに悩まされる方は少なくありません。
私自身も更年期の時期に不調に悩み、日常生活に影響を感じていました。
そんな時に助けられたのが「アロマ精油」でした。
香りは自律神経やホルモンバランスにやさしく働きかけ、気分の落ち込みや体調の波を整えてくれる心強いサポーターです。
本記事では、更年期の不眠・イライラ・ホットフラッシュに役立つ精油5選と、実際の使い方・体験談を詳しくご紹介します。
出典:日本アロマ環境協会「アロマテラピー学会誌 Vol.28」
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol28.php

私の体験談|ホットフラッシュと香りに救われた日々
私は現在60代に入り、更年期は過ぎていますが、その時期にはアロマを大いに活用し、助けられました。
特に困ったのが、更年期特有の ホットフラッシュ。
予告もなく、人と話している最中に急に顔中から汗が吹き出す…。
「見られているんじゃないか」と焦るほど、さらに汗が止まらなくなり、自分ではコントロールできないのが本当に辛かったです。
そんなときに私を支えてくれたのが サイプレス精油でした。
ハンカチに1滴垂らして香りを吸い込むと、不思議とドキドキがおさまり、呼吸も落ち着いてきます。
「いい香りだな」と感じることで気持ちもほぐれ、恥ずかしさや不安が少しずつ癒されていきました。
また、夜のセルフケアとして、お風呂上がりに クラリセージ・ゼラニウム・真正ラベンダー をブレンドしたマッサージオイルを作り、デコルテをやさしくマッサージしていました。
これによってぐっすり眠れるようになっただけでなく、更年期特有の不快な症状も少しずつ和らいでいきました。
アロマの良いところは、何より 「いい香り」であること だと思います。
「いい香り=心地よく自分をケアできる時間」になり、自然と「自分を大切に扱っている」というマインドが育ちました。
年齢による心身の変化を前向きに受け入れ、「これからはもっと自分を大切にして生きていこう」と思えたのも、香りのおかげだと感じています。

更年期におすすめのアロマ精油5選

1.ラベンダー(真正ラベンダー)
- やさしく穏やかな香りで、心身をリラックス。
- 寝つきが悪い夜や緊張が続くときにおすすめ。

2.クラリセージ
- 女性ホルモン様作用があるとされ、気分の揺れを整える。
- 気分の落ち込みやイライラを和らげたいときに。
3.ゼラニウム
- ホルモンバランスを整え、PMSや更年期の気分変動に役立つ。
- 甘く華やかな香りで癒される。

4. ペパーミント
- 清涼感のある香りが気分をリフレッシュ。
- のぼせや暑さを感じるときに。

5. サイプレス
- ウッディで深みのある香り。
- ホルモンバランス調整や発汗調整作用が期待でき、更年期特有の ホットフラッシュ(急なほてり・発汗) におすすめ。
- クラリセージやゼラニウムとブレンドすると相性抜群。
症状別ブレンドレシピ(不眠・イライラ・ホットフラッシュ)
不眠をやさしくほどくナイトブレンド
- 真正ラベンダー 2滴
- クラリセージ 1滴
- ゼラニウム 1滴
使い方:ディフューザーで10〜15分。


感情の波を整えるデイリーブレンド
- ゼラニウム 1滴
- クラリセージ 1滴
- オレンジ・スイート 1滴
使い方:ハンカチ吸入でリフレッシュ。
ホットフラッシュ対策のクールダウン
- サイプレス 1滴
- ペパーミント 1滴
使い方:0.5%ロールオンを作り、デコルテや手首に。
🚶 外出先でのケア
ホットフラッシュ対策に、サイプレス+ペパーミントをミニボトルにブレンドして持ち歩くと安心。
1日のアロマ・ルーティン(例)
- 朝:ペパーミントでスイッチオン
- 日中:ゼラニウム+オレンジで気分リセット
- 夕方:足湯にラベンダー1滴
- 夜:ナイトブレンドで就寝準備
- 外出:ロールオンを携帯

作っておくと便利:3つの基礎レシピ
ロールオン(10mL/0.5%)
キャリアオイル10mLに精油合計2滴。携帯に便利。
マッサージオイル(30mL/1%)
ラベンダー4滴+クラリセージ3滴+ゼラニウム2滴。デコルテに。
アロマバス
乳化剤に精油1〜3滴を混ぜてから浴槽へ。

呼吸×香りで“ととのえる”ミニワーク
香りを感じながら「吸う4秒・止める2秒・吐く6秒」を3セット。
吐くときに「いまの私で大丈夫」と心の中で唱えると、より安心感が高まります。

安全ガイド(保存版)
- 顔・首:0.5%(10mLに1滴)
- 体:1%(10mLに2滴)
- 光毒性柑橘は昼の肌使用NG
- 妊娠・持病・ペットへの使用は要注意
- 冷暗所で保管。開封後1年以内、柑橘は早めに使い切り
出典:日本アロマ環境協会(AEAJ)、一般社団法人日本アロマセラピー学会(JSA)、厚生労働省
よくある質問(Q&A)
Q. 不眠に一番おすすめの精油は?
A. 真正ラベンダー。クラリセージやゼラニウムをブレンドするとさらに安眠に。
Q. ホットフラッシュに即効性のある精油は?
A. サイプレスやペパーミントをロールオンで携帯するのがおすすめ。
Q. 香りが強すぎて頭が重くなります。
A. 使用量を半分に。換気を取り入れましょう。

まとめ|香りを味方に、前向きに過ごす
更年期の不調は避けられないものですが、香りをうまく取り入れることで、気持ちと体は確かにラクになります。
不眠にはラベンダー、気分のゆらぎにはクラリセージやゼラニウム、ホットフラッシュにはサイプレスやペパーミント。
シーンに合わせて選べば、毎日のセルフケアがより快適になります。
「香りを感じる=自分を大切に扱う時間」。
更年期を前向きに乗り越えるサポートとして、ぜひ生活に取り入れてみてください。

参考・出典
- 日本アロマセラピー学会(JSA):https://aroma-jsa.jp/
- 日本アロマ環境協会(AEAJ):https://www.aromakankyo.or.jp/
- 厚生労働省「更年期の基礎情報」

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