40代後半から50代にかけて多くの女性が経験する「更年期」。
不眠、イライラ、気分の落ち込み、ホットフラッシュなど、日常生活に影響する不調が続くと「私だけ…?」と不安になる方も少なくありません。
その背景には 女性ホルモン(エストロゲン)の低下と自律神経の乱れ が大きく関わっています。
実は、これらの不調をやわらげるカギのひとつが 腸内環境の改善 です。
この記事では、更年期に発酵食品を取り入れるメリットや具体的な食べ方、さらにアロマとの複合ケアについて紹介します。


更年期の不調と腸の関係
エストロゲンが減少すると、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
交感神経が優位に傾くと腸の蠕動運動が低下し、便秘・ガス・お腹の張りなどの不調が起こりやすくなります。
また腸は「第二の脳」と呼ばれるほど、感情やホルモンと密接に関係しています。
腸内環境が乱れるとセロトニン(幸せホルモン)の分泌が減り、気分の落ち込みや不眠を悪化させる要因にもなります。
👉 つまり、腸を整えることが更年期ケアの第一歩なのです。

更年期ケアに役立つ発酵食品
納豆・味噌(大豆イソフラボン+トリプトファンで心身サポート)
大豆を発酵させた食品には「大豆イソフラボン」が含まれており、エストロゲンに似た働きをします。
これは女性ホルモンの減少をサポートする栄養素として注目されています。
さらに納豆菌や味噌の乳酸菌が腸内環境を改善し、便通や代謝アップにもつながります。
👉 加えて、納豆や味噌には トリプトファン という必須アミノ酸も含まれています。
トリプトファンは「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの材料となり、気分の安定や快眠をサポート。
発酵食品を通じて、腸内環境+ホルモンバランス+心の安定 を同時に支えてくれます。


ヨーグルト(腸内環境改善+気分の安定)
ヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌は腸のバランスを整え、免疫機能を高めます。
また、腸内でセロトニンの材料が作られるため、気分の安定にも役立ちます。

ぬか漬け・キムチ(植物性乳酸菌と食物繊維)
発酵野菜に含まれる乳酸菌は、動物性の乳酸菌とは異なり腸まで届きやすいのが特徴。
さらに野菜の食物繊維と一緒に摂れるため、腸内細菌の多様性を高めるサポートに。
甘酒(疲労感をやわらげるエネルギー源)
「飲む点滴」と呼ばれる甘酒は、ブドウ糖やビタミンB群が豊富。
疲れやすい更年期女性のエネルギー補給にぴったりです。ノンアルコールの米麹甘酒なら朝から安心して飲めます。

亜鉛&イソフラボンのダブルメリット
発酵食品は腸活だけでなく、亜鉛補給の観点でも更年期女性を支えます。
- 亜鉛の働き
- 腸粘膜を修復して消化吸収をサポート
- 免疫細胞の働きを強化
- 味覚・皮膚の健康維持
- 大豆イソフラボンの働き
- エストロゲン様作用でホルモンバランスをサポート
- 更年期特有の不眠・ホットフラッシュ・気分の不安定を緩和
👉 納豆や味噌を中心に発酵食品を取り入れることで、腸とホルモンを同時にケアできる のです。

おすすめの取り入れ方
- 朝:納豆+味噌汁で一日のスタートを整える
- 昼:ヨーグルトやチーズを軽食に取り入れる
- 夜:ぬか漬けやキムチを副菜に加えて腸内フローラを多様化
- 疲れを感じるとき:米麹甘酒を間食代わりに
👉 ポイントは「無理なく毎日続ける」こと。少量でも継続することで腸とホルモンにプラスの変化をもたらします。

アロマとの複合ケアでよりラクに
更年期ケアは「体の中から整える食事」と「外から整えるアロマ」の組み合わせが効果的です。
- 発酵食品:腸内環境を整え、ホルモンバランスをサポート
- アロマ:自律神経を調整し、リラックスや快眠を促す
例:夕食後にぬか漬けを食べ、その後にラベンダーやクラリセージの温湿布でお腹を温めると、腸が動きやすくなり副交感神経も優位に。
「食+香り」の複合ケアで、心身のゆらぎにやさしく寄り添えます。


まとめ
更年期の不調は「腸とホルモンの乱れ」が大きな要因。
発酵食品を毎日の食習慣に取り入れることで、腸活・ホルモンバランス・免疫力を同時にサポートできます。
さらに納豆や味噌に含まれる トリプトファン はセロトニンの材料となり、気分の安定や快眠にもつながります。
アロマを組み合わせることで、自律神経を整えながら心と体をケアできるのも大きなメリット。
今日から「納豆+味噌汁」や「夜の発酵食品+アロマ温湿布」を習慣にして、ラクに過ごせる更年期を目指しましょう。
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